びちゃ
回顧展とすると作品数的に物足りないとは思うが、ホックニーの挑戦、作品の推移は理解できるだけの作品がある上、現在の作品の圧巻さによって、展覧会として、ホックニーの魅力を伝えるのには十分な充実した内容だった。大満足。iPADで描いた絵をプリントアウトしただけならネットで画像を見れば良いじゃんと思っていたが、実物をみると、展覧会に来て良かったと思える充実ぶり。90mあるノルマンディーの12か月は絵巻物状態だが、よくみると所々、全くつながりがないところもある。個別に作成した作品を再構成したので、それもありとして、統一感のある作品になっている。
ホックニーの作品は、すごく写実的な作品や表現があったり、技術的な挑戦をしているにも関わらず、色がきれいで、構図も面白く、深く考えすぎなくても十分楽しめるのに、実際には多視点や逆遠近法が入っていたりと面白い取り組みがあって、世界中で長年トップであり続けている理由がよく理解できた。