びちゃ
何人かは知っている作家がいたので、個別の作品を楽しむことは出来たが、テーマである往来、新たな視点、共生を全体を通じて感じるものではなかった。個別の作品を見て、いずれかのテーマに合致していると理解は出来るが、展覧会の共通項というか、展覧会を通じて感じるテーマとは認識できなかった。選んだテーマも、それに合わせたアーティストの選択も悪くはないけど、全体を通すと、テーマが曖昧になってしまう。作家と作家をつないで、テーマを意識させるエビデンスが必要ではないかと感じた。従来から、展覧会は美術品を並べて見せることが主で、テーマは後付といった感じだったが、テーマに合わせて作家を選ぶなら、選んだ作家の作品をテーマに沿ってつなげ合わせる手間が、展覧会として必要なのではないかと感じた。