「具体」の活動拠点があった大阪中之島にある隣り合う2館の共同開催で、関西の美術館も全面協力した王道の展覧会となっている。
関西に住んでいると、「具体」の作品を目にする機会はとても多い。その中でも代表作が集結している。「具体」を率いた吉原治良の言葉に従って制作された作品たち、作家たちはそれぞれ「誰も見たことがないもの」を作ろうともがいている。4つのキーワードで”オジリナリティ”解いていく「分化」と、と個性豊かな作家たちをまとめたのは何だったのかマクロ的視点から迫ろうとする「統合」、さらには「具体」とは何だったのかを問う展覧会となっている。二館を見てこその展覧会ではないだろうか。これから期間中にはイベ多彩なイベントが盛りだくさんで、GUTAI祭りの様相にもなっている。18歳以下は無料なので、高度瀬長期の右肩上がりのイケイケで「どやっ!」観が漂う作品を若い人に是非見てほしい。