「MIND TRAIL 奥大和 心のなかの美術館」は奈良県にある3つの地域 吉野町、天川村、曽爾村の3つの地域を、それぞれテーマを森、水、地とし、3~5 時間ほど「歩き」ながら作品を鑑賞する芸術祭。
コロナ禍では自分の足で歩いたことで、家の周りや、自分の身体や周辺空間の解像度が上がったことに気がついた人も多かったと思います。同時に、Stay Home期間中、人は結果として土に触れ、自然を見ることで理由の無い落ち着きを取り戻し「人間とは?」「自然とは?」「環境とは?」「いのちとは?」など答えなき哲学的な問を考える機会にもなりました。
この世界でさまざまな様式が大きく変化する期間に貯めたエネルギーを、アーティストが創る作品と共に奥大和の自然や大地に展示できないだろうか。
そんな思いとともに2020年からこの芸術祭を始動。
奈良・奥大和の広大な大地を使い、今この時期だからこそ自分の足で歩き、アートを通して身体と自然を感じて欲しい、そのような思いから、歩く芸術祭を広大な奥大和で開催することにいたしました。
2回目の開催となる2021年は昨年より更に自然やその土地の人の営みと対峙する機会を「歩く」を通して深める試みを取り入れたいと思っています。
【プロデューサー】齋藤精一(株式会社アブストラクトエンジン代表取締役)
【キュレーター】
吉野エリアキュレーター 西尾 美也(美術家/奈良県立大学准教授)
天川エリアキュレーター 菊池 宏子(アーティスト)
曽爾エリアキュレーター 西岡 潔(写真家/アーティスト)
エリア横断キュレーター 指出 一正(『ソトコト』編集長)
【参加アーティスト(50音順)】
吉野・天川・曽爾|KIKI、菊池 宏子+林敬庸、齋藤精一
吉野|井口 皓太、黒川 岳、幸田 千依、西尾 美也、力石 咲、中﨑 透、三原 聡一郎
天川|上野 千蔵、覚 和歌子、金子 未弥、木村 充伯、国本 泰英、菅野 麻依子、山田 悠
曽爾|岩田 茉莉江、岡田 将、熊田 悠夢、小松原 智史、坂本 大三郎、鈴木文貴、長岡 綾子 、西岡 潔、野沢 裕
初日は天川、2日目は曽爾、3日目は吉野へ。