《蛇含石(男蛇含石・女蛇含石・蛇含石)》
それぞれの石には、金紙に墨書で「男蛇含石」「女蛇含石」「蛇含石」と名称がつけられ、包み紙には「四十三号」とも書かれています。一番大きい石は4㎝ほどで、分析や鑑定をしていないため詳しくは分かりませんが、「男蛇含石」「女蛇含石」は同質のものとみられます。
この石は、八戸南部家旧蔵とされる標本コレクションの内の1つで、本草学に由来するものと思われます。収集した人物や持ち主、収集の経緯、入手経路など、不明な点が多い資料群ですが、この石と同様に、緋毛氈に紐で結わえられた「○○玉」や「○○石」が多数あり、何らかの目的と基準があって収集・保管されたものであることをうかがわせます。
担当者からのコメント
名前からして、興味深い資料です。その正体は、鉱物なのか、化石なのか、はたまた別の何かなのか…
この石について、何かご教示いただける方がいらっしゃいましたら、当館へご一報いただけますと幸いです。常設展示の資料ではありませんが、新春ミニ企画「えと展―へび―」にて展示公開いたしますので、興味のある方は、この機会にぜひ実物をご覧ください。(会期:2024年12月6日~2025年1月13日)
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