《『尾張国産物』第六冊》(愛知県指定文化財) 江戸時代中期 名古屋市博物館蔵
『尾張国産物』は、幕命によって行われた産物の調査に際して、尾張藩において作成された報告書。愛知郡と春日井郡の「蛇類」の中に、「しらおろし」という蛇がそれぞれ立項されている。 しかし、春日井郡の「なまどふ(う)」(鯰=蛇の意ヵ)という蛇の項目で、「愛知郡では「しらおろし」という。絵はそちらを見よ(意訳)」という記載がある。「なまどふ」とは別に「しらおろし」の項目があることから、それぞれ別の蛇を指しているようだ。
担当者からのコメント
画像は愛知郡の「しらおろし」です。尾張近辺の方言を調べ、シマヘビかアオダイショウだと思ったのですが、ヘビ有識者の方、いかがでしょうか。
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