《蛇と蛙》
石巻市出身の彫刻家・高橋英吉による作品です。英吉は明治44年(1911)漁業経営、缶詰工場(角万)を営む家に生まれました。
昭和5年(1930)18歳のとき母を除く家族全員の反対を押し切って上京し、東京美術学校(現・東京芸術大学)彫刻科木彫部に入学します。
昭和11年(1936)文展へ「少女像」を出品、入選しました。しかし自身の作品づくりに対する不満・葛藤を抱き、昭和12年26歳のとき石巻へ帰郷し、捕鯨船第一日新丸へ乗り込ます。船上での経験をもとに「海を主題とする三部作(「黒潮閑日」「潮音」「漁夫像」)を制作し、「潮音」は文展で特選を受賞しました。
「蛇と蛙」は英吉が20歳のときの作品です。蛇が蛙を食べようと背後から狙う様子が、レリーフ作品でありながら立体的に表現されており、まるで生きているかのようです。英吉の技術の高さが垣間見えます。そのほかにも鳩や猿、牛など動物の彫刻作品を制作しました。
担当者からのコメント
にょろろんとした蛇の動きがよく伝わってくる作品です。~>゜)~~~
2025年もどうぞよろしくお願いいたします!
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