《飾り大凧「熊谷陣屋」》 佐野 至(さの いたる/1927年~2010年)
当館の新年を飾る縁起物として製作された、縦242㎝、横176㎝の特大凧です。
真ん中に大きく描かれているのは、『平家物語』を題材にした、歌舞伎演目「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」の五段ある物語の三段目『熊谷陣屋(くまがいじんや)』に登場する熊谷次郎直実です。
巳年の作品という事で、手には蛇モチーフの小物、着ている裃には「巳」の字が描かれています。
担当者からのコメント
作者の佐野至は福岡県朝倉市(旧甘木市)出身の版画家で、ふるさと甘木・朝倉の風景、歴史、民俗を自身の作品のテーマとし、多くの作品を残しました。その作風は素朴で温かく、観る人の心に郷土を思い起こさせる魅力があります。佐野至の作品は当館でも多数展示しております。
また、朝倉市では毎年10月に市民歌舞伎の「甘木盆俄」を開催しております。
朝倉にお越しの際は是非お立ち寄りください。
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