《肉筆画帖 蛇と小鳥》 紙本着色一帖(全十図) 葛飾北斎(前北斎為一改画狂老人卍筆) 天保5年〜15年(1834~1844)頃
じわりじわりと近づき、今にも獲物に飛びつきそうな蛇が描かれています。視線の先には竹の上に止まった小鳥。まだ蛇の存在に気づいていないのか、下の方を覗き込んでいます。ぬらりとした蛇の背や白い腹の乾いた鱗が尾の先まで描き分けれられており、北斎の注意深い観察力が伺えます。
担当者からのコメント
色彩豊かな動植物が描かれた北斎の肉筆画帖の1図です。こちらの作品は現在開催中の「怪力の魅力」展にてご覧いただけます。
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