《鴻巣の赤物 巳》 採集地:鴻巣市 作者:大塚文武
こちらは「赤物(あかもの)」と呼ばれる、全身を赤く彩色した人形・玩具です。
かつては伊勢などいくつかの地域で作られていましたが、現在では「鴻巣の赤物製作技術」という名称で国指定重要無形民俗文化財に指定されているように、鴻巣市のものが有名です。
桐のおがくずにしょうふ糊を加えて、練り固めて作ることから、練物ともいいます。一般に赤は疱瘡を防ぐ魔除けの色とされ、赤物は子どもの無病息災を願って買い求められてきました。
現在でも、ダルマや獅子頭、十二支、金太郎を題材としたものなど、様々な赤物が作られています。
担当者からのコメント
民俗コラム展示「ちっちゃな縁起物」(12月17日(火)~3月16日(日))では、令和7年の干支である「巳」の置物をはじめ、当館所蔵の縁起物をご紹介しています。埼玉県内で作られた張子や練物のほか、全国各地から集められた縁起物が盛りだくさんの展示です。
実は赤物の巳には色違いの相棒もいます。相棒が何色なのかは、その目でご覧くださいませ。ぜひちっちゃな縁起物たちに会いに来てくださいね!
https://saitama-rekimin.spec.ed.jp/tenjiannai/zyousetsuten?frame_id=3384
この作品は、以下の展覧会に出展されます
ちっちゃな縁起物
12月17日(火)~3月16日(日)
https://www.museum.or.jp/event/118860
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