《青花黄彩 雲龍文 盤》 中国・景徳鎮窯 清時代康熙年間(1662~1722) 口径25.2㎝ 戸栗美術館所蔵
中国・景徳鎮官窯製の盤。見込に1匹、内外側面に2匹ずつ、雲間に火焔宝珠を追う龍を描いています。青花で地文様を描いて焼成し、さらに白く残しておいた部分に黄彩を加えて再び焼成することで、黄色の龍が一層映える作品です。
担当者からのコメント
龍は鱗蟲の長であり、 四霊に数えられる霊獣。雲を起こして雨を呼ぶとされ、威厳のある形姿も相俟って吉祥とされています。中国では爪の数によって龍のランクが定められていました。本作に登場する龍は皇帝専用の五爪二角をもつ最高位の龍です。威厳のある表情もさることながら、皇帝の色とされた黄色を使用する格調高い逸品です。
新年には、『花鳥風月-古伊万里の文様-』(2024年1月7日(日)~3月21日(木))と同時開催の『干支セレクション 龍』にて本作をはじめ、戸栗美術館収蔵の龍文様の優品を多数出展いたします。是非、ご覧ください。