《兎文櫻桃蒔絵手箱》 中里寿 1973年
福島県立博物館
会津若松市出身で東京藝術大学を卒業後、漆芸家、漆工史研究者として活躍している中里寿の作品。中里の故郷・会津の生家の庭に桜桃がみのる頃、兎が現れた想い出をもとにしている。象牙をもちいてやわらかな色彩で表現した兎と周囲の桜桃が、漆黒の手箱に美しく表現されている。
担当者からのコメント
自然や、動物などにあたたかいまなざしを寄せた作者ならではの作品です。愛らしいピンク色の兎はまさに今目の前に現れたかのようです。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました