《虎》 太田昭夫 昭和
奈良の鹿を彫り続けた太田昭夫(1930~1988)の彫刻作品。太田は木彫作家として、とくに鹿をテーマとした作品の制作を発表しました。昭和28年(1953)には、木彫「鹿」で第9回日展初入選を果たし、 以後、連続28回もの受賞を重ね高い評価を得ました。作品は楠の一材からノミ痕を残して彫り出し、彩色を施さずに仕上げるのが特徴です。
太田は鹿だけでなく、馬や鶏など様々な動物も彫りました。この作品は虎を主題とした動物彫刻作品の一つです。
担当者からのコメント
奈良大学博物館では、「鹿鳴呦呦―太田昭夫作品展―」を開催しています。館蔵の太田昭夫彫刻作品を一堂に展示しています。《虎》も展示しています。2022年1月13日(木)まで開催していますので、ぜひご来館いただき実物の作品を楽しんでいただけたらと思います。