《2003年「今年の漢字」大書「虎」》 揮毫者:清水寺貫主 森清範 2003年12月揮毫
2003年の「今年の漢字」は87,410通の応募が寄せられ、「虎」が17,709票を集めて1位になりました。
「虎」を選んだ理由には、長引く不況に加え、暗い出来事ばかりが起こり、どうしようもない閉塞感に苛まれる中、「ダメ虎」と言われていた阪神タイガースが18年ぶりにセ・リーグ優勝を果たしたことに「やればできる」と感動し、久々に日本中が活気づいたことをはじめ、「虎の尾をふむ」「虎穴に入る」イラクへの自衛隊派遣問題に脅えたことなどが挙げられています。
なお、「虎」は、2位の「戦」に約1万5千票もの大差をつけ、全応募者の2割を超える票を集めました。
※「今年の漢字」は(公財)日本漢字能力検定協会が主催する、漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動です。
一年の世相を表す漢字一字を年末に募集し、最も応募数の多い漢字を12月12日(いい字一字)の「漢字の日」にちなんで、京都・清水寺で発表しています。
そして、一年の出来事を清めるとともに新年が明るい年になることを願い、清水寺にて奉納の儀式を行っています。
担当者からのコメント
「虎」の大書は、企画展「今年の漢字展」にて展示しております。
2022年2月13日までの開催ですので、ぜひご来館いただき現物の迫力をご覧ください。