《四睡図》 伝 南部利敬筆
虎の顔にご注目!
11代盛岡藩主 南部利敬(1782~1820)が描いたとされる「四睡図」です。豊干が寒山と拾得、そして虎と共に眠る姿が描かれており、これは禅の境地を示すとされています。
しかし、この絵の虎は目をぱっちりと開けて起きているように見えます。
目に見えている部分は模様で、下の線が閉じている目なのかもしれませんが・・・。
見る人によって印象が変わる、何故か心惹かれる作品です。
担当者からのコメント
父である10代藩主 南部利正が早くに亡くなり、3歳で盛岡藩主となった南部利敬。激動の時代に様々な政策を行い、剛直廉潔な人物と評された人物ですが、一方で絵を描くことが好きだったようです。当館にある「利敬公御書」と記された箱の中には、幼少の頃のものと思われる手習いの書や絵が納められており、この絵もそのひとつです。