《十二支(虎)》 熊倉順吉(1920-1985) 1974年頃
前衛陶芸のパイオニアとして知られる陶芸家・熊倉順吉は、身体やジャズをモチーフとしたオブジェ作品がよく知られています。
その一方で実用品・クラフト作品の制作、新しいデザインの実践にも力を注ぎました。
本作は毎年の干支をモチーフに熊倉が作り続けていた造形作品のひとつで、日常的な装飾品として制作されています。熊倉の幅広い創作活動の一端を示す作品です。
担当者からのコメント
ちょっぴりとぼけた顔が愛らしい虎。おもわず撫でたくなるなめらかなフォルム、そしてしっとりとした釉薬の質感がみどころです。
なお本作は、当館コレクションを岐阜県内各地で展示・紹介する展覧会「MoMCAサテライトミュージアム」の神戸町日比野五鳳記念美術館会場にて、2022年1月23日(日)まで展示しています。