《伏虎像》 角田蘇風 昭和34年(1959年)
和歌山城公園(和歌山県和歌山市)内にあるコンクリート製の虎の像です。和歌山県伊都郡花園村(現 かつらぎ町)出身の工芸作家角田蘇風が制作しました。和歌山城が築城された山は、遠くから見ると伏せた虎の姿に似ているとのことから、「虎伏山」と呼ばれています。この虎の像が伏せているのは、この山の名前に由来しています。
実は、現在の虎の像は2代目で、初代の像は立ち姿の銅像でした。しかし初代の像は、戦時中の金属供出により失われました。戦災で失われた和歌山城天守閣が昭和33年にRC造で再建されたのと同様に、虎の像も今度は伏せた姿でよみがえったのです。
担当者からのコメント
猫と間違われがちですが、立派な虎です!