《画像鏡》 中国 後漢時代(2世紀) 径21.6㎝ 重さ1415g
4つの乳で分けられた各区画に白虎(びゃっこ)、西王母(せいおうぼ)、青龍(せいりゅう) ・獣像(じゅうぞう)が鋳出(いだ)されている鏡です。青龍と白虎は、悪霊などをしりぞけると考えられました。白虎は少しひょうきんな表情をしています。
この鏡では、四神(ししん)のうち陰陽の調和をあらわす朱雀(すざく)と玄武(げんぶ)の代わりに西王母と獣像が描かれています。西王母は東王公(とうおうこう)と対になることが多く、西王母単独の珍しい例です。
担当者からのコメント
古代鏡展示館(兵庫県立考古博物館加西分館)では、例年1月から3月、その年の十二支が描かれた中国古代鏡1面を展示しています。
今回の「干支 寅」展では、「寅」が描かれた鏡1面を展示し、十二支と干支についてご紹介します。展覧会の会期は令和4年1月2日(日)から3月13日(日)。
詳しくは、古代鏡展示館ホームページ(https://www.hyogo-koukohaku.jp/kodaikyou/)をご覧ください。
当館は、令和3年春に新展示室を増築し、展示面積が倍増しました。今回の「干支 寅」展は増築後初めての干支の展示です。