細密画「牛の乳を搾るクリシュナ」 インド 推定:19世紀 縦32.0㎝ 横26.0㎝
天理大学附属天理参考館
担当者からのコメント
牛はインドにおいて古くから神聖な動物とされ、崇拝の対象になっています。
主題のクリシュナとは民衆からの人気が非常に高いヒンズー教の神で、牛飼いであったクリシュナへの信仰によって、牛への崇拝もより強まったといわれます。
牛の胴にみられる朱色の手形は、聖とされる右手でつけられ、豊かな乳が得られるようにとの祈りが込められているようです。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました