篆刻美術館をたずねて (3)
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篆刻体験
篆刻美術館では、気軽に篆刻体験ができるように、体験のための学習室も設けています。
実際に石を彫って、自分だけのオリジナルの印章を作る事ができる、本格的なプログラム。もちろん、作った印章は持って帰ることができます。
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学習室は美術館から徒歩1分、道路を挟んだ向かい側です。
体験は3日前までに電話で事前予約が必要。彫りたい漢字をリクエストしておくと、その漢字の篆書を用意してくれます。
まずは、その書体を見ながら鉛筆で印稿(印を彫る前の下書き)を作成。制作に必要な道具は、すべて美術館が用意してくれます。
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篆刻体験に使う道具
完成した印稿を、印材(印にする材料。ここでは石印材を使います)の大きさに合わせてコピーしたら、印になる面に貼り付けて裏側からマジックペンで塗ると、印稿が印面に写ります。
かすれている部分を油性マジックで補修したら、準備OKです。
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印稿を写します
印材を印床(印材を固定する台)でしっかり挟んだら、いよいよ彫っていきましょう。刻狸が持っていた、彫刻刀のような印刀で、丁寧に進めていきます。
石を彫るとはいえ、それほど力が必要な作業ではありません。子どもでも、小学校3年生くらいからならチャレンジできると思います。
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慎重に進めていきます
作業時間は平均で2時間ほど。きれいに彫り終わったら、押してみましょう。
印矩(印を押すときの定規)で位置を決めて、篆刻用の朱肉である印泥をたっぷり付けて、印箋(印を押すための紙)にぐっと押すと…自分で作った世界にひとつだけの印、きっと感激すると思います。
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ついに完成!
篆刻体験は、初めて体験される方向けの一文字で1,300円(小中高生 500円)、体験したことがある高校生以上は二文字で1,500円(高校生 1,000円)。同様の体験は他の場所でも行っていますが、かなりリーズナブルです。
体験予約可能日は公式サイトにありますが、詳しくはお電話でお問い合わせください。