2023年の春から始まる、全国おすすめの展覧会をご紹介。首都圏版はこちらです。
恐竜の復元図や絵画を展示
子供から大人まで多くの人々を魅了し続ける“恐竜”の変遷を辿る注目の展覧会。ポスターのキャッチコピー“イケてた頃の俺。”も話題となっている、兵庫県立美術館「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」。19世紀の奇妙な復元図から、チャールズ・R・ナイトやズデニェク・ブリアンらが描き出した20世紀の絵画が並びます。
兵庫県立美術館「恐竜図鑑-失われた世界の想像/創造」
広島市現代美術館がリニューアルオープン
広島市現代美術館は、約2年3ヵ月の大規模改修工事を経て3月18日にリニューアルオープンします。記念特別展「Before/After」では、約50組のアーティストが出展。展覧会のための新作を含む、およそ100点で構成されます。
広島市現代美術館「Before / After」
岡山県に「井原市立平櫛田中美術館」がオープン
4月には、岡山県の「井原市立平櫛田中美術館」が新たな館名でリニューアルオープン。 岡山県井原市生まれの平櫛田中(1872~1979)は、近代日本を代表する彫刻家のひとりです。明治・大正・昭和に渡り、観る者を引き込む緊張感と人間味あふれる豊かな創造性を持った作風で活躍しました。開館は、4月18日です。
井原市立平櫛田中美術館
棟方志功、生誕120年記念展
富山県美術館では、国際的な評価を得た版画家・棟方志功の画像を紹介。展覧会は、棟方の生誕120年を記念し、棟方が居住や創作の拠点とした青森、東京、富山の3つの会場で開催されます。「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」は3月18日から。
富山県美術館「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」
ポケモン×工芸の攻略法とは
ポケモンと工芸が出会ったら、どんな“かがく反応”が起きるでしょうか。石川県の国立工芸館「ポケモン×工芸展 美とわざの大発見」では、人間国宝から注目の若手まで20名のアーティストが、ポケモンになぞらえた作品を展開。ひらめきと悶えと愉しみの中から生まれた多種多様な工芸を紹介します。
国立工芸館「ポケモン×工芸展 美とわざの大発見」
親鸞の法宝を紹介
2023年は、浄土真宗を開いた親鸞聖人の生誕850年にあたります。京都に生まれ、比叡山で修行した親鸞の求道と布教の生涯を自筆の名号や絵巻など、浄土真宗各派の寺院が所蔵する法宝を紹介する「親鸞-生涯と名宝」は、京都国立博物館で開催されます。
京都国立博物館「親鸞-生涯と名宝」
佐伯祐三展が開催
東京ステーションギャラリーでも話題となっている「佐伯祐三 ― 自画像としての風景」。国内最大級の佐伯コレクションを誇る大阪中之島美術館では、4月15日から開催されます。大阪、東京、パリの3つの街に焦点を当て、代表作140点超を一堂に展観する注目の展覧会です。
大阪中之島美術館「佐伯祐三 ― 自画像としての風景」
これはデザイン?こっちはアート?
同じく大阪中之島美術館では、デザインとアートに着目。「デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」では、戦後日本のデザインを追いながら、同時代のアートを紹介。デザインとアートの境界や“重なりしろ”を考えます。
大阪中之島美術館「デザインに恋したアート♡アートに嫉妬したデザイン」
謎の天才絵師、金蔵の正体とは
あべのハルカス美術館では、幕末から明治初期にかけて活躍した謎の天才絵師、金蔵を紹介。 闇の中に蝋燭の灯りで浮かび上がるおどろおどろしい芝居の場面は、鮮烈な印象を残しています。「幕末土佐の天才絵師 絵金」展は、高知県外では半世紀ぶりの大規模展です。
あべのハルカス美術館「幕末土佐の天才絵師 絵金」
大巻伸嗣、東北地方初の個展
弘前れんが倉庫美術館では、東北地方初となる大巻伸嗣の個展を開催。空間全体をダイナミックに変容させる、幻想的なインスタレーション作品やパブリックアートを数多く手がけている大巻。「大巻伸嗣ー地平線のゆくえ」展では、近年の代表作の一つである「Liminal Air Space-Time」のシリーズや新作インスタレーションを中心に紹介します。
弘前れんが倉庫美術館「大巻伸嗣ー地平線のゆくえ」