会場には、100周年記念の今年に上演された舞台写真がずらりと並び、一気に宝塚の世界に惹きこまれます。東京展からはさらに写真も追加。また、10月に開催された大運動会の写真も展示されています。
また、公演ごとにデザインが違い、フィナーレで用いられる小道具のシャンシャンが、会場内のいたるところで彩りを添えます。
会場入口から第2章では宝塚歌劇の歴史を紹介。タカラヅカは、小林一三が創設した宝塚少女歌劇の第一回公演『ドンブラコ』から出発しました。会場には写真や楽譜、公演パンフレットなど、貴重な資料が並びます。また、宝塚を紹介する雑誌「歌劇」「宝塚グラフ」も展示。こちらも長い歴史を誇ります。
激動の歴史を振り返るコーナーは映像も豊富。じっくり見ると、100年の歴史の重さを感じます。
百年の歩みを振り返る貴重な資料会場内には各所に舞台衣装が展示されています。こちらは今年上演された5組の衣装。人気演目の『エリザベート』や『ベルサイユのばら』など、いつもは間近で見られない衣装が目の前に。華やかなドレスや豪華な軍服など、取材時もファンの方が熱心に衣装の細部まで見ていた姿が印象的でした。
豪華な衣装の数々。デザイナーとコラボした衣装も(着物は久保田一竹美術館蔵)また『ベルサイユのばら』公演で実際に使用した「オスカルの部屋」の舞台セットがで再現され、写真撮影が可能です。
宝塚歌劇の代名詞とも言える大階段は会場の最後に登場。ここでは背負い羽根を着けて写真撮影が可能です。シャンシャンを持ってポーズを取れば、タカラジェンヌ気分が味わえます。
背負い羽根を身に着けて撮影できるスポットも会期中は宝塚歌劇団OGや現役生が連日トークショーなどに登場。イベントも盛りだくさんで楽しめます。(詳細は公式HPをご覧ください)
見どころたっぷりで、宝塚ファンは見逃せない展覧会、残念ながら会期は短めです。お見逃しなく。
[ 取材・撮影・文:川田千沙・古川幹夫 / 2014年12月16日 ]©宝塚歌劇団