日本人の宇宙飛行士が次々に誕生するなど、少し身近になったように思える宇宙。ただ、宇宙はそのスケールが大きすぎることもあって、なんとなく捉えどころが無かったのも事実です。
まずは「感動」を通じて宇宙の魅力を感じてもらおうというのが、TeNQの狙い。施設のコンセプトも、ズバリ「宇宙を感動する」です。
立地は東京ドームシティ 黄色いビルの6F。エレベーターでエントランスに進むと、ナチュラルな空間に宇宙を感じさせる小物が並びます。
エントランス不思議な音が響く長いトンネルを抜けて、メインエリアへ。最初は白いキューブが壁面に並ぶ「はじまりの部屋」で、最新のプロジェクションマッピングをお楽しみください。
古代から現代までそれぞれの時代における宇宙観をモチーフにした約5分の映像で、宇宙への既成概念をリセットしていただきます。
「はじまりの部屋」続く「シアター宙(ソラ)」は、施設の目玉といえるエリア。直径11mの円形スクリーンを観客が囲んで覗き込むという、独特のスタイルです。
最新鋭の4K超映像で紹介されるのは、ハワイ島のマウナロア(世界で最も星が美しく見えるといわれている場所)の星空や、ISS(国際宇宙ステーション)から見た地球の実写など。
囲むように見るため、シアター定員70名全員が最前列で観覧できる事に加え、映像が足元に流れ込むので独特の浮遊感を感じる事ができます。
「シアター宙(ソラ)」アミューズメント的な演出だけに留まらないのも、TeNQのポイント。続く「サイエンス」には、本物の研究室もあります。
設置されたのは、東京大学総合研究博物館との産学連携プロジェクトによる、太陽系博物学寄附研究部門の研究室分室「リサーチセンター」。実際に研究者がここで研究し、宇宙科学の最先端の情報を発信します。
「サイエンス」エリア後半の「イマジネーション」は、参加型の楽しめるエリアです。
質問に答えて参加者のタイプを楽しく診断する「宇宙自分診断」や、球体ロボットを操作して制限時間内にロケット発射台まで運ぶ「アストロボール」など、宇宙をテーマにしたユニークなコンテンツは人気を呼びそうです。
惑星などの大きさを比較できるテーブルや、宇宙の映像を眺めながらくつろげるコーナーも設けられました。
「イマジネーション」エリア最後は「つながる場所」。全長15mの壁面に、宇宙にまつわる言葉が生まれては消えていきます。
出口近くにある、床に投影された月面もお見逃しなく。踏んで歩いていくと、自分の足跡が月面に残ります。時間によっては人間の足型ではなく…あとは実際にお楽しみください。
「つながる場所」エリア営業時間は平日11:00~21:00、土日祝・特定日は10:00~21:00と、遅い時間まで開館しているのもポイント(最終入館は20:00まで)。デートにも使えそうな楽しいミュージアムです。
チケットは日時指定の事前購入制で、TeNQ公式サイトかセブンーイレブンのマルチコピー機「セブンチケット」から購入可能です。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年7月2日 ]■TeNQ テンキュー に関するツイート