キヤノンのイメージング技術と京都の伝統工芸の匠の技との融合により、寸法から絵師の筆遣い、色合いや質感まで、オリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品が全国から岡山シティミュージアムに集います。
実現したのは、キヤノンと京都文化協会が共同で推進する綴プロジェクトです。伝統的な絵画の中には、作品の保護や保存の観点から公開期間が限られていたり、歴史的な経緯から海外に渡っている作品もあり、常に鑑賞できる機会は多くありません。そこで、綴プロジェクトでは、なかなか見ることのできない貴重な文化財の素晴らしさを多くの方々に間近で感じていただきたいという思いから、高精細複製品を制作し、文化財にゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈しています。今回は、その寄贈された貴重な高精細複製品の中から15作品を全国の所蔵先から集め、一堂に会する機会が実現しました。
会場では、オリジナルの文化財では難しい、ガラスケース無しで間近に近寄ってご覧いただける展示や、作品に描かれた世界を音と映像で楽しめるプロジェクションマッピングも実施します。この貴重な機会にぜひ、作品をじっくりとご鑑賞いただき、絵師が作品に込めた想いや彼らが活躍した時代に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。