ニュース
    パンデミックに対する現代美術の応答 ― 熊本・東京・広島で「遠距離現在」展
    (掲載日時:2023年11月8日)

    国立新美術館での記者発表会場にて (左から)逢坂恵理子(国立新美術館 館長)、尹志慧(国立新美術館 特定研究員)、井田大介、地主麻衣子、木浦奈津子
    国立新美術館での記者発表会場にて (左から)逢坂恵理子(国立新美術館 館長)、尹志慧(国立新美術館 特定研究員)、井田大介、地主麻衣子、木浦奈津子

    パンデミックをきっかけに考えられるようになった社会の在り方、その中の私たちの暮らしや労働など、様々な事象を現代美術を通して考察する展覧会「遠距離現在」の開催を前に、国立新美術館で記者発表が行われた。

    展覧会のタイトル「遠距離現在」は、ソーシャル・ディスタンスなどコロナ禍社会の状況だけでなく、資本と情報が世界規模で移動する、今世紀の状況をふまえて設定。

    過剰な監視システム、精密なテクノロジーがもたらす滑稽さ、人間の深い孤独を感じさせる作品など、ポストコロナ時代の世界と真摯に向き合う作品を紹介する。

    展覧会を担当した尹志慧(国立新美術館 特定研究員)氏は「ストレス無く鑑賞できるようにバランスに気を配り、難解さが強調されがちな現代アートとは一線を画した」としている。

    展覧会は2部構成で、第1部が「Pan-の規模で拡大し続ける社会」、第2部は「リモート化する個人」。出品作家は8名+1組で、第1部が井田大介、トレヴァー・パグレン、ジョルジ・ガゴ・ガゴシツェ+ヒト・シュタイエル+ミロス・トラキロヴィチ、徐冰(シュ・ビン)、地主麻衣子。第2部がティナ・エングホフ、チャ・ジェミン、エヴァン・ロス、木浦奈津子。

    「遠距離現在 Universal / Remote」は、国立新美術館 企画展示室 1E、2024年3月6日(水)~6月3日(月)で開催。観覧料は一般 1,500円など。

    展覧会は巡回展で、熊本市現代美術館で2023年10月7日(土)~12月17日(日)まで開催中。国立新美術館での展覧会の後に、広島市現代美術館で2024年6月29日(土)~9月1日(日)に開催される。

    このニュースに関連するミュージアム
    195
    おすすめレポート
    学芸員募集
    荻窪三庭園 施設管理運営スタッフ募集! [荻窪三庭園]
    東京都
    学芸員補佐(アルバイト)募集のお知らせ [中村キース・ヘリング美術館]
    山梨県
    学芸員(契約社員)募集のお知らせ [中村キース・ヘリング美術館]
    山梨県
    横浜みなと博物館ミュージアムショップ アルバイト募集!(増員のため募集期間延長) [帆船日本丸・横浜みなと博物館]
    神奈川県
    日本科学未来館 展示技術を担う常勤職員(任期付)募集中! [日本科学未来館]
    東京都
    展覧会ランキング
    1
    国立西洋美術館 | 東京都
    モネ 睡蓮のとき
    開催中[あと52日]
    2024年10月5日(土)〜2025年2月11日(火)
    2
    麻布台ヒルズ ギャラリー | 東京都
    ポケモン×工芸展 ― 美とわざの大発見 ―
    開催中[あと43日]
    2024年11月1日(金)〜2025年2月2日(日)
    3
    米子市美術館 | 鳥取県
    MINIATURE LIFE展2 田中達也 見立ての世界
    開催まであと49日
    2025年2月8日(土)〜3月24日(月)
    4
    京都文化博物館 | 京都府
    世界遺産 大シルクロード展
    開催中[あと43日]
    2024年11月23日(土)〜2025年2月2日(日)
    5
    日本科学未来館 | 東京都
    特別展「パリ・ノートルダム大聖堂展 タブレットを手に巡る時空の旅」
    開催中[あと45日]
    2024年11月6日(水)〜2025年2月4日(火)