信濃の領主・真田昌幸の次男として生まれた信繁(幸村)の生涯を描く、今年の大河ドラマ。毎週日曜が楽しみな方も多いと思います。
展覧会の展示は時系列で進みます。
プロローグ「日本一の兵」
第1章「武田と真田」
第2章「第一次上田合戦から小田原合戦」
第3章「関ヶ原合戦と真田」
第4章「真田家と桃山文化」
第5章「大坂冬の陣・夏の陣」
エピローグ「信繁から幸村へ」
会場入り口から第1章、第2章会場風景会場前半には、武田氏の滅亡や、第一次上田合戦など、すでに大河ドラマ放映された資料も充実。読むのが難しい崩し字の手紙も、これがあの時の…と、興味深く見てしまいます。
現在の放送は、信繁が秀吉に仕えている1588年頃。展示では第2章の中盤に当たります。3章以降は、これから放送される場面の予習になります。
信繁の生涯で一つの山場となるのが、天下分け目の関ヶ原合戦です。その様子を描いた関ヶ原合戦図は、27mにも及ぶ長大な絵巻。信繁も様々な場面で登場し、活躍する姿を見ることができます。父の昌幸、兄の信幸の姿も、随所に描かれていますよ。
関ヶ原合戦絵巻 長野市立博物館蔵 寛政三年(1791)写大河ドラマのタイトル「真田丸」は、大坂冬の陣で大坂城東南に築いた出城に由来します。信繁の人生のクライマックス・大坂冬の陣・夏の陣は、ジオラマと布陣図などで紹介されています。信繁の奮戦を想像しながら、今後のドラマも楽しみにしたいと思います。
第5章「大坂冬の陣・夏の陣」会場風景報道内覧会に来場した堀田作兵衛役の藤本隆宏さんは「展示されている本物を見るととても感動した。とても雰囲気のいい現場で撮影が本当に楽しい。成長していく信繁を楽しみにしてください」と語りました。
音声ガイドは、真田昌幸役の草刈正雄さんが勤めます。ぜひ合わせてお楽しみください。
展覧会は作品の舞台である大阪、そして上田へ巡回します。各会場によって展示が異なりますが、全展示品収録の図録は解説も充実。大河ドラマのこれからの展開に、思いを巡らせるお供に役立つことでしょう。
巡回展のスケジュールはこちらです。[ 取材・撮影・文:川田千沙 / 2016年4月28日 ] ■NHK大河ドラマ特別展 真田丸 に関するツイート