【プロジェクト期間】2013年7月6日(土曜日)~9月16日(月曜日)
【関連作品等展示】9月7日(土)~9月16日(月)、会場:いわき市立美術館1階ロビー
hakobune プロジェクトは、美術家・山口啓介がつくる大型の木彫作品《歩く方舟》を中心としたプロジェクトです。
山口啓介(1962年、兵庫県生まれ)は、1980年代後半から版画、絵画、立体、インスタレーションなど様々な表現で他に類をみない独自の世界を発信してきました。
このプロジェクトでは、約2ヶ月におよぶ期間中、作家による作品制作やワークショップ、トークイショー、そして展覧会などを多彩なイヴェントを展開し、ここで生まれる作家と参加者、作品と鑑賞者、そして今までの自分と未来の自分・・・などの豊かなコミュニケーションによって、「いま」、ここ「いわき」で ‘宇宙と生命の尊厳’について再考しようとするものです。
旧約聖書のノアの方舟を原典にした作品《歩く方舟》は、現代における自然と人間の再生を明示し、危うい大地にこそ生まれる人間の創造力、未来への希望を体現する存在として、3.11以降を生きる私たちにとって示唆に富むものとなることでしょう。
「瀬戸内国際芸術祭2013」と連携し、瀬戸内からいわきへと《歩く方舟》が大きなミッションのために自らの脚で移動するというストーリーを実現させようとする今回のプロジェクトは、山口の表現に内在する時間的、距離的な広がりをよりリアルに展開する試みです。