特別展『答志島~古代から続く海民たちの島』

    鳥羽市立海の博物館 | 三重県

    答志島は、鳥羽湾に浮かぶ有人離島の中で一番大きな島、周囲約26キロの島内には答志、和具、桃取の3つの地区があり、令和5年9月現在、約1750人が暮らしています。島に暮らす約8割の人々が漁業に従事、美味しい魚などを求めて観光で訪れる人も多く、島内には10軒あまりの宿泊施設があります。 鳥羽からの航路は和具~答志航路と桃取航路があり、島の屋根には、和具と桃取を結ぶ約6キロの「答志島スカイライン」が走っていますが、島内にバスなどの公共交通機関はありません。 答志の歴史は古く、大筑海島(おづくみ)には、縄文時代と考えられる貝塚があり、蟹穴古墳は、古墳時代(7世紀)の須恵器(国の重要文化財)が出土しています。奈良時代の平城宮出土木簡には、答志郷から「堅魚」(かたうお・かつお)、「多比」(たい)、「貽貝」(いのかい)、「加自米」(かじめ)、「名止毛」(なのりそ・あかもく?)、「海藻根」(まなかし・めかぶ)、「塩」(しお)など、和具郷から「堅魚」、「鯛」、「貽貝」、「海藻」(にぎめ・わかめ)、「伊祇須」(いぎす)、「名乃利毛」(なのりそ)などの記銘がみえ、答志島の海産物が奈良の都に届けられていたことがわかっています。 さらに答志島は、戦国武将・九鬼嘉隆ゆかりの地でもあり、和具地区には嘉隆の「首塚」や「胴塚」があります。そして九鬼の時代に始まったといわれる「寝屋子制度」は、全国でも答志地区だけに残る制度で、中学校を卒業した男子数人が一定の期間「寝屋親」の家で過ごし、その後生涯の兄弟、親子の絆を結びます。 今回の特別展は、3つの地区のうち距離の近い答志地区と和具地区について、近年の漁業の実情と100年以上前の漁業の記録や古い写真、海女漁の出稼ぎや取り決め、博物館が所蔵している漁具類、答志島の名所などを展示・紹介することで、離島の漁村の現状と漁業の歴史(移り変わり)について理解を深めてもらおうと企画しました。
    会期
    2024年12月21日(土)〜2025年4月6日(日)
    もうすぐ終了[あと3日]
    開館時間
    9時~16時30分*最終入館は16時
    料金
    入館料 大人800円、学生400円
    休館日 12月26日~12月30日
    公式サイト http://www.umihaku.com/tenji/tokubetu/index.html#toushi
    会場
    鳥羽市立海の博物館
    住所
    〒517-0025 三重県鳥羽市浦村町大吉1731-68
    0599-32-6006
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