漆芸礼讃 -漆工・三砂良哉-

    逸翁美術館 | 大阪府

    三砂良哉(みさごりょうさい・1887~1975)は、明治から昭和にかけて活躍した漆芸家です。西宮で代々酒造業を生業としていた家に生まれましたが、幼少期に日本画家守住貫魚に私淑し日本画を学んだ後、明治30年代には漆芸の道に入りました。大阪府工芸協会に所属し、大阪府工芸展覧会などに出品を重ね、大阪を代表する漆芸家の一人として活躍しました。その後、昭和4年(1929)に小林一三が創立した在阪の工芸作家による「阪急工美会」の幹事、昭和13年(1938)には、武者小路千家・第十二代家元愈好斎宗守及び木津聿斎が組織した「清技会」にも名を連ねています。寡作な作家ではありませんでしたが、未だ高い評価を得られていません。しかし絵画的で精妙優美な作風で知られ、遺っている作品は技術力の高さだけでなく、創作性・デザイン力に満ちあふれています。愈好斎をはじめ、清海泰堂など武者小路千家の茶人や、小林一三に好まれたのもうなずけます。 小林一三と三砂良哉がいつ出会ったのか、明治42年頃には知遇を得ていたことが近年の研究で判明しましたが、不明な点も残っています。しかし良哉はたびたび池田を訪れており、一三の好み物を多く手がけました。 本展では三砂良哉を大々的に取り上げる日本で初めての展覧会です。天才的な技術を持ちながらも世に知られなかった悲運の漆工三砂良哉、その漆芸の粋を集めた作品をぜひご覧ください。 (公式サイトより)
    会期
    2024年9月21日(土)〜11月24日(日)
    もうすぐ終了[あと9日]
    開館時間
    10:00~17:00(入館受付は16:30まで)
    料金
    一般 1,000円
    大・高生 800円
    中学生以下 無料
    休館日 毎週月曜日(ただし9/23・10/14・11/4は開館、9/24・10/15・11/5は休館)
    公式サイト https://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/
    会場
    逸翁美術館
    住所
    〒563-0058 大阪府池田市栄本町12-27
    072-751-3865
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