びちゃ
ロートレックとソフィ・カルの同時展の意味合いを認識するのは難しい。不在がテーマではあるが、ロートレックと関連付けるのは無理があるというのが感想。
ロートレックは今年はあちこちで展覧会が開催されていて、ポスターとそれに関連する下図ばかりで油絵がないと、正直物足りなさを感じる。
ソフィ・カルはテーマが先にあって、それを確認しながら作品を理解していくという手法は、コンセプチュアル・アートに適していると思う。しかし、もっと大胆にテーマを全面的にアピールした展示の方が、日本人にはわかりやすいと思う。
それぞれ1室のみ写真OKだったが、ソフィ・カルは写真を全OKにしてほしかった。テーマと作品の関係性やテーマに対する熟考を促すこともできるので、今後に期待したい。