ひろやん
藤田嗣治の努力は文化の都パリで大きく開花しました。1913年パリ留学からフランス国籍を取得しカトリックの洗礼を受け、生涯を閉じるまでの画風変遷を展観することができます。代名詞、乳白色の裸婦画もさることながら宗教画、風景画、子供たちの絵などどれも秀逸なラインナップ。時々で変遷する色使いや、顔の表情、着衣の模様などを見ると丁寧に筆を重ねる藤田の性格が伝わってきます。目ヂカラの強い子供たちや自由奔放に生きる猫たちも健在!保存状態抜群の絵画をゆっくりと静かに鑑賞できる値打ちある美術展でした。尚、同時開催の常設展・棟方志功がまたGOOD!「青天抄板画柵」を中心にしたラインナップは季節感満載。「花狐の柵」が最もお気に入りとなり、3度も作品の前に立ちました。こちらも忘れずどうぞ。ミュージアムグッズの品揃えが薄いのが残念。