祈り・藤原新也

    世田谷美術館 | 東京都

    1944年に福岡県門司市(現 北九州市)に生まれた藤原新也。東京藝術大学在学中に旅したインドを皮切りに、アジア各地を旅し、写真とエッセイによる『インド放浪』、『西蔵(チベット)放浪』、『逍遥游記(しょうようゆうき)』を発表します。1983年に出版された単行本『東京漂流』はベストセラーとなり、社会に衝撃を与えます。また同年に発表された『メメント・モリ』は、若者たちのバイブルとなりました。1989年には、アメリカを起点に西欧へと足をのばし、帰国後は自身の少年時代を過ごした門司港で撮影した『少年の港』をはじめ、日本にカメラを向けます。そして旅のはじまりから50年後、現代の殺伐を伝えるニュースを背に、大震災直後の東北を歩き、コロナで無人となった街に立って、これまでの道程と根幹に流れる人への思いを「祈り」というタイトルに込めます。そして藤原の見た、人が生き、やがて死へと向かうさまは、現在形の〈メメント・モリ(死を想え)〉へと昇華され、新たな姿でわたしたちの「いま」を照らします。 藤原の表現活動で特筆すべきは、写真、文筆、絵画、書とあらゆるメディアを縦横無尽に横断し、それぞれの領域において秀でた表現を獲得していることにあります。 本展は、祈りをキーワードに、初期作から最新作までの作品を一堂に展示して、藤原新也の多彩な仕事を立体的に展開します。 なお本展会場は、一部の作品を除いて撮影可となっております。
    会期
    2022年11月26日(土)〜2023年1月29日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(入場は17:30まで)
    休館日 毎週月曜日、12月29日(木)~1月3日(火) ※1月9日(月・祝)は開館、翌1月10日(火)は休館
    公式サイト https://www.setagayaartmuseum.or.jp/
    会場
    世田谷美術館
    住所
    〒157-0075 東京都世田谷区砧公園1-2
    03-3415-6011 (代表)
    祈り・藤原新也のレポート
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    『東京漂流』『メメント・モリ』の藤原新也が、公立美術館で初の大規模展
    「祈り」というキーワードに基づき、藤原自身が改めて厳選・編集して構成
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