《土鈴 龍吟ずれば雲起こる》 作者不詳 20世紀前期 時田昌瑞ことわざコレクションから
明治大学博物館
近年、十二支をモチーフとした土鈴は数多く製作されるようになっているがその初期のもの。あるいは、絵馬を連想させる「駒形」から、神社で授与される破魔矢の飾りとも推測される。
担当者からのコメント
「龍吟ずれば…」のことわざは、英雄が活躍することの例え。しかし、この龍は雲を巻き起こしているというよりは、雲に隠れているような雰囲気です。心なしか憂いを含んだような表情は、現代とは感性の異なる時代を感じさせます。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました