《洋文字入龍図十字鐔》(ようもじいりりゅうずじゅうじつば)江戸時代 18世紀
異国風の意匠を施した南蛮鐔(なんばんつば)です。十字架の形に、龍と雷文、アルファベットのような洋文字があしらわれています。西洋を連想させる形に中国由来の神獣・龍を組み合わせた、異国趣味あふれる洒脱な作品です。
担当者からのコメント
うねうねうね…アメーバのようにとろけているのは、実は龍。龍といえば強そうなイメージですが、本作の龍は、まん丸つぶらな瞳に優しげな口元。思わず「かわいい♡」と愛でたくなる、親しみやすい姿で表されています。鐔を飛び出し、新年を上向きに導いてくれるかもしれません(?)