《鉄黒漆塗鍍金総覆輪四方白筋兜》 江戸時代(17世紀)
力強い眼力で睨みを利かせる「龍」です。 漆塗りの「黒」と箔押しの「金」とのコントラストでゴツゴツとした肌感を表現しており、今にも動き出しそうなリアル感のある造形ですね。龍の尾先は魔を破るという「破魔の剣」で、如何なる願いも叶うとされる「如意宝珠」を右前足でがっちりつかんでいます。
本兜は岡山藩主池田家に伝わる「飾兜」で、縁起物として代々大切に保管されてきました。左右の吹返しには、池田家の家紋「輪蝶紋」が据文として付されています。
担当者からのコメント
龍は「吉祥」の象徴、縁起ものであり、武運を願う武将に好まれていました。眼光鋭い龍頭の兜と戦場(いくさば)で対峙すると、敵も逃げだしたくなるかも。
さて、兜といえば・・・大谷選手! ドジャースに行っても兜をかぶってね◎