《龍興而致雲》 横山大観 昭和12年
乱雲の中で激しい動きを見せる一頭の龍。とどろく雷鳴に、ごつごつとした岩肌やうねる波が、画面に気迫を与えています。本作が制作された年、大観は第一回文化勲章を受章しています。その活躍は、まさに昇龍の如くです。
担当者からのコメント
龍の迫力を画面いっぱいに表現した作品です。龍の体は墨のみで描かれていますが、目には金泥が加えられています。何かをとらえたかのような、ギョロリと開かれた目が迫力満点です。 ※本作は2024年3月1日から始まる「春の横山大観コレクション選」にて展示予定です。