《動物文コプト裂》 4~5世紀 エジプト
円の中心に兎が表されています。
コプト裂とは、キリスト教化したエジプト人(コプト人)が製作した毛織物で、コプト美術を代表する工芸品です。その多くは綴織(つづれおり)という技法が使われました。この裂(断片)は、衣服などから文様部分だけが切り取られたものです。本来は衣服の袖口や裾を装飾する連続文様の一部だったと考えられています。
担当者からのコメント
兎の大きな目が印象的です。脚を伸ばしてまるでピョンピョンと跳ね回っているように見えます。当館2階の常設展示室でご覧いただけます。