《泉鏡花の大兎の手炙り》
慶應義塾ミュージアム・コモンズ
泉鏡花が愛用していた兎型の陶製の手炙りです。明治時代に大衆向けに制作されたもので、作者等は不詳ですが、大森貝塚を発見したエドワード・モースがアメリカへ持ち帰った日本の生活用品コレクションにも同様の手炙りが含まれています。背中から炭を入れ、耳から煙が出るようになっています。
担当者からのコメント
大きくころっとした形状に、ヘラで全身に毛並み、眼には赤い彩色が施されています。釉薬が滑らかで触り心地がよく、実物をなでなですると愛着が湧くこと間違いなし。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました