《兎耳形兜》 江戸時代前期(17世紀)
兎の耳を模した変わり兜。4代土佐藩主山内豊昌(1641-1700)のものと伝えられています。かわいいイメージが先行しがちな兎ですが、兜や陣羽織などの武具のデザインにも好んで取り入れられました。大きな耳で素早く情報を集め、飛んだり跳ねたりするその姿に、武士達は戦場での活躍を願ったのです。
担当者からのコメント
当館マスコットキャラクター「やまぴょん」がかぶっていることでもおなじみの兎耳形兜。なだらかな曲線に兎の可愛らしさを残しつつも、無駄をそぎ落としたシンプルな造形に洗練されたセンスを感じます。カワイイとカッコイイは両立するのです。