《青花月兎文栗鼠耳角扁壺》 朝鮮 朝鮮時代(18~19世紀)浦上敏朗氏寄贈
朝鮮王朝時代に作られた小さな扁壺で、両脇には栗鼠(りす)の形をした耳が付けられ、胴面の前後には円窓の中にそれぞれ月に住む兎(うさぎ)と太陽に住む烏(からす)が描かれています。前後で月と太陽を表わし年月を示していると考えられています。図柄は手慣れた筆致でゆったりと描かれ、その李朝(りちょう)独特の大らかな表現はわが国でも好んで愛されてきました。本作は生前の浦上敏朗氏がもっとも愛玩(あいがん)したお気に入りの作品として知られています。
担当者からのコメント
うさぎが二本足で立ち上がって不老長寿の薬を作っている姿が何とも愛くるしい。肩部には「壽」と「富」の文字が書かれ、お正月にふさわしい縁起のよい作品です。
こちらの作品は「やまぐちバーチャルアートミュージアム」(https://vam-yamaguchi.com/museum/)でも紹介しています。
解説動画はこちら → https://youtu.be/_DoWuVVVsmg