《青花四牛文皿》

この作品の応援メッセージを見る


青花四牛文皿(せいかしぎゅうもんさら)

山口県立萩美術館・浦上記念館


中国・明時代末期の天啓年間頃(17世紀)に景徳鎮民窯(中国・江西省)で作られた染付磁器で、日本では「古染付」と呼ばれる。王朝へ貢納するために作られた景徳鎮官窯の作品と異なり、民間向けに作られたためか牛や草花の絵柄は簡略であり、薄手の器の口縁部は「口禿」と呼ばれる釉薬の剥がれがみられる。

一見するとやや粗雑ともとれる作品だが、その素朴さが日本では愛玩され、日本からの注文で角形や動物・富士山など様々な形状の作品(「茶器古染付」と総称される)も作られた。


担当者からのコメント

四匹の牛が伸び伸びと草原にたたずむ様子が描かれ、官窯の精緻な絵付けとは異なった奔放な絵付けが生み出す景色は、ずっと眺めていても飽きさせない。素朴さに美を見出す日本人の感性に馴染む優品である。

この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
ご招待券プレゼント
学芸員募集
地域おこし学芸員(地域キュレーター・地域おこし協力隊)募集中! [北海道_天塩町(天塩川歴史資料館)]
北海道
公益財団法人埼玉県埋蔵文化財調査事業団職員(期限付き)募集/コウエキザイダンホウジンサイタマケンマイゾウブンカザイチョウサジギョウダン [埼玉県内の発掘調査現場等]
埼玉県
学芸員(契約職員)募集 [島根県立八雲立つ風土記の丘]
島根県
女子美術大学美術館 専門パートタイマー(学芸業務補佐)募集 [女子美術大学美術館 女子美アートミュージアム(JAM)]
神奈川県
明治大学博物館 短期嘱託職員募集 [明治大学博物館]
東京都
展覧会ランキング
1
三井記念美術館 | 東京都
円空仏
開催中[あと35日]
2025年2月1日(土)〜3月30日(日)
2
国立西洋美術館 | 東京都
西洋絵画、どこから見るか?―ルネサンスから印象派まで
開催まであと16日
2025年3月11日(火)〜6月8日(日)
3
東京国立博物館 | 東京都
開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」
開催中[あと21日]
2025年1月21日(火)〜3月16日(日)
4
静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館) | 東京都
黒の奇跡・曜変天目の秘密
開催まであと41日
2025年4月5日(土)〜6月22日(日)
5
三菱一号館美術館 | 東京都
「異端の奇才 ―― ビアズリー」展
開催中[あと77日]
2025年2月15日(土)〜5月11日(日)