黄道十二宮
19世紀末、アール・ヌーヴォーの代表的芸術家であるアルフォンス・ミュシャの有名なリトグラフ作品です。
黄道とは、太陽1年で1周する天球上の道、十二宮とは、その軌道上の12の星座のことです。
当初カレンダーとして制作されると人気となり、室内を飾るためのポスター「装飾パネル」として転用されたのが本作です。背景には12星座のモチーフが描かれており、女性の顎の先にあるのが「牡牛座」です。
担当者からのコメント
日本の暦の12の干支に対し、西洋の暦の12星座。自分の生まれ年の干支や生まれた日の星座でその人の性格や運勢を占うなど、日本人にとってはどちらも馴染み深いですよね。
この両方に「牛」が登場し、その登場順がどちらも2番目、そして十二支の牛は天神の使いとして、12星座の牡牛はゼウスが姿を変えた動物としてそれぞれ神にちなんだ動物としても共通点があるのも興味深いです。
堺 アルフォンス・ミュシャ館では3月13日から暦をテーマにした展覧会を開催予定です。
《黄道十二宮》も出品予定ですのでお楽しみに!3月8日までは「ミュシャとアメリカ」展を開催中です。