パルメット唐草十二支紋鏡 中国 唐時代(7世紀) 径12.2㎝ 重さ730g
パルメットとは、ヤシを意味する palmから派生した語で、図式化した花弁または葉文が扇状に広がった模様をいいます。内区には、宝珠をモチーフとしたパルメットと、涙滴形の区画に球形の茎または果実を取り込んだパルメットが6つずつ交互に配置されています。
十二支(十二生肖)は外区に描かれ、時計回りに疾駆しています。丑は子の前に描かれています。
担当者からのコメント
古代鏡展示館(兵庫県立考古博物館加西分館)では、例年1月から3月、その年の十二支が描かれた中国古代鏡1面を展示しています。
ただいま展示棟増築工事に伴い休館しているため、「干支 丑」の展示は考古博物館(本館)で開催の展覧会「ひょうごの遺跡2021-調査研究速報-」の中で行います。例年は1面だけの列品ですが、今回は3面の「丑」が描かれた鏡を展示します。本鏡もそのうちの1面で、十二支と干支についてご紹介します。
展覧会の会期は令和3年1月16日(土)から3月14日(日)。詳しくは、兵庫県立考古博物館ホームページ(https://www.hyogo-koukohaku.jp/)をご覧ください。
また、古代鏡展示館は令和3年春にリニューアルオープンの予定です。