善光寺 布引牛
昭和29年に購入された長野県善光寺の練り物製の牛。
信濃の国に住む信心が薄くて強欲な老女が、千曲川で布をさらしていると、牛が布を角にひっかけて駆け出し、その後を追うと善光寺にたどりき、老女は改心して信心深くなった、という伝説から「牛にひかれて善光寺参り」という言葉がうまれました。「思いがけない誘いから、よい方に導かれる」という意味です。
作品は埼玉県鴻巣で作られている練り物。古来より、赤は特別な力を持つとされ、また疱瘡神が赤い色を苦手とすると考えられていたことから、疱瘡よけに赤いものを子どもに持たせました。
担当者からのコメント
昭和29年(1954)購入なので、2021年で67歳の“高齢牛”ながら、まだまだ現役感タップリ。
肉の部位でいうなら、善光寺と卍が描かれたあたりの「リブロース」「サーロイン」もなかなか肥えていますが、おススメは、プリッとした 腰からお尻にかけての「ランプ」と「イチボ」です。