山海名産尽 相模の堅魚 歌川国芳 天保元~2年(1830~31)頃
太田記念美術館
日本全国の名産品を、風景や人物とともに紹介した揃物。七里ヶ浜でのカツオ漁を背景に、牛に乗って江の島へと旅する女性の姿が描かれています。遠くには富士山も見えます。
担当者からのコメント
この作品は、国芳が30代半ば頃という習作期に制作されました。そのため、動物を得意とした国芳にしては、生き生きとした動きが足りません。しかし、顔を真正面から捉えるという珍しい構図にしているところに、国芳らしい奇抜さが感じられます。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました