大悦物語絵巻(だいえつものがたりえまき)江戸時代
もりおか歴史文化館「わらしべ長者」の原作とされる「大悦物語絵巻」の一場面。中央で相撲を取っているのは、福の神である恵比寿と大黒天で、周囲に描かれた擬人化された海の生き物と「鼠」は、恵比寿・大黒天の眷属たちです。立身出世・子孫繁栄・福神信仰を題材とした、新たな年にふさわしい、めでた尽くしの絵巻物です。
担当者からのコメント:着物を脱ぎすて相撲をとる恵比寿と大黒天に目がいきがちですが、今回は周りを取り囲む眷属たちにご注目ください。おすすめの眷属は左奥の赤い着物の「鼠」です。恵比寿と大黒天の拮抗した勝負に息をのみ、手を握りしめ、主である大黒天の勝利を願う様子が伝わってきて実に愛らしい(個人の感想です)。
本資料は「新春・歴文館コレクション」(12/18~1/20)に展示予定です。