朱漆塗鼠嫁入蒔絵盃原羊遊斎 江戸時代後期 径10.8cm 高さ2.1cm
徴古館鼠の嫁入りを主題とした、五枚組の盃のうちの一枚です。
新郎邸の玄関前での輿入れの場面が表されています。
擬人化された鼠たちの衣裳や自然な仕草にご注目ください。
なお、他の盃には神社でのお見合いや新婦邸での結納、新郎邸大広間での婚礼の場面が表されています。
http://www.nabeshima.or.jp/collection/index.php?mode=display_itemdetail&id=84
作者は江戸時代後期の蒔絵師・原羊遊斎。羊遊斎は様々な大名家の御用を請けており、この盃は佐賀藩主鍋島家に伝来したものです。
担当者からのコメント:人間のような仕草がユーモラスな鼠たちです。小さな盃いっぱいに広がる世界に惹き込まれます。