ねずみ草紙図屏風素川彰信筆 江戸時代 文化8年(1811)
埼玉県立歴史と民俗の博物館ねずみを擬人化し、床の間を舞台として、花嫁行列や婚礼、出産、宮参などが描かれた枕屏風です。多産のねずみは子宝の象徴、また福の神 大黒天の使いと考えられました。画中の大黒天の掛軸に狩野派の表絵師として活躍した素川彰信の名が見えます。
担当者からのコメント:擬人化されたねずみたちは生き生きとしており、細かな仕草まで詳細に描かれています。お嫁さんは白い鼠、従者は斑模様の鼠と描き分けられているのも見どころの1つです。