《菊に鶏図》原在中 天明5(1785)年
菊の花を背景に、鶏の親子を描いています。雄鶏は口にバッタをくわえ、雛に与えようとしているのでしょうか。口を開いて親鳥を見上げる雛の様子がなんとも愛らしいです作品です。
担当者からのコメント:雄鶏の羽根は、一枚一枚の重なりが見て取れるほど、非常に細かく美麗に描き込まれています。作者の原在中は江戸時代中期~後期にかけて、京都画壇で活躍しました。石田幽汀に師事し、円山応挙にも絵を学んだとされています。精緻で丁寧な筆遣いが持ち味の絵師です。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました