崖上双猿図(部分)橋本関雪 1938年頃
桑山美術館
作者の橋本関雪は主に中国や日本の故事をテーマに描きましたが、やがて動物画へ移行し数々の名品を制作した時期の作品です。母猿が子猿の毛づくろいをしているのか、長閑な様子は両者の表情からも伝わり、柔らかな毛描きや表情は見所になっています。
担当者からのコメント:猿を描いた橋本関雪の作品は他にも多くありますが、母猿の視線は画面の外にあり、くつろいだ中にも緊張感が漂います。一方の子猿の視線の先には何があるでしょう?鑑賞者にも発見があり微笑ましくなります。
「大堀哲記念ミュージアム・マネージメント推進賞」を受賞しました